ふっ素樹脂 PTFE処理防塵固化材 技術資料(令和5年10月改訂版)
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(2) 類似する防塵技術との比較 類似する防塵技術(多価アルコール湿潤固化材)との比較では、表-4に示したような点が異なります。 (3) 生石灰粒状品との比較 生石灰粉体品は、施工時(散布時)の飛散により、発汗状態での作業では素肌に直接触れると皮膚の弱い人は軽度の炎症を起こす場合があるといった問題があり、安定処理にはこれまで粒径5~30mmの生石灰粒状品が使用されてきました。ただし、生石灰粒状品は、消化を待ってからの2次混合が必要であり、また、その際に発塵し易いという問題がありました。 生石灰系のふっ素樹脂 PTFE処理防塵固化材は、ふっ素樹脂の防塵効果により、原材料に粒径が最大粒径5mm以下の粉粒状もしくは粉末状の生石灰を使用することが可能になりました。 また、施工時の発塵や飛散の抑制により、飛散による炎症を防止できるとともに、混合性も改善でき2次混合を省くことも可能になりました。 多価アルコール湿潤固化材 ふっ素樹脂 PTFE処理 防塵固化材 材料 防塵機構 施 工 法 貯蔵安定性 成 分 防塵機構 施 工 法 貯蔵安定性 成 分 表-4 類似する防塵技術との比較 ・土質安定材に多価アルコールを加え湿潤化したもの ・通常の土質安定材と同様の方法で使用できる ・高温の場所、大気に触れやすい状態、通気性の高い包装容器で保管した場合、防塵成分である多価アルコールが揮発し、防塵性能が劣化する可能性がある ・アルコール添加量が多く(8~10%)、土質安定材含有率が減少し、硬化性能が低下する ・ふっ素樹脂 PTFEの超微細繊維によって土質安定材粒子を拘束 ・粒状または粉粒状であり、通常の土質安定材と同様の方法で使用できる ・通常の土質安定材と同等の貯蔵安定性で、ふっ素樹脂 PTFE自体が蒸発するようなことはない ・微量のふっ素樹脂 PTFEによって防塵しているので、成分は元の土質安定材と殆ど変わらない - 5 - 特徴

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